八雲にまつわる作品を解説する照Terrasさん(左)と足立順子さん=松江市黒田町、マルイナチュラルガーデン黒田店
八雲にまつわる作品を解説する照Terrasさん(左)と足立順子さん=松江市黒田町、マルイナチュラルガーデン黒田店

 NHK連続テレビ小説「ばけばけ」で注目を集める松江ゆかりの文豪、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)を題材にした美術展が3日、松江市黒田町のマルイナチュラルガーデン黒田店にある高島屋ギフトサロンで始まった。市内在住の女性作家3人が、木版画や絵画の技法で八雲の世界観を思い思いに表現している。入場無料。6日まで。

 木版画の足立順子さんとSHOKOさん、画家の照Terrasさんが企画。新作を含め、0~100号の計28点を並べた。

 照Terrasさんは、八雲の怪談で有名な「雪女」をモチーフに100号の大作を描き上げた。かなわぬ恋の物語であることに着目し、雪女の決意に満ちた表情を岩絵の具とアクリル絵の具を組み合わせて表現しており「冷たいけれど温かい、そんな一面を見てほしい」と話した。

 足立さんは八雲の思想から想像を膨らませ、数字やアルファベットを不規則に配置しカラフルな色合いが目を引く。「八雲は五感で松江を感じていた。その心の内を表現した」と語った。午前10時~午後6時。最終日は午後4時まで。(白築昂)