斉藤里恵 (C)ORICON NewS inc.
斉藤里恵 (C)ORICON NewS inc.

 1歳10ヶ月で聴力を完全に失うハンディを乗り越え、銀座で人気ホステスになるまでを綴った自叙伝『筆談ホステス』で話題となった斉藤里恵氏(41)が、15日までに自身のインスタグラムを更新。銀座のクラブ「昴」に入店したと報告した。

【写真】変わらない!「筆談ホステス」斉藤里恵、銀座クラブ復帰

 1984年、青森県生まれ。シングルマザー、一児の母。1歳の時に病気により聴力を完全に失う。銀座の高級クラブ勤務時に、筆談を生かした接客で「筆談ホステス」として話題になり、書籍を出版、ドラマ化もされた。その後、東京都北区議会議員を経て東京都議会議員を務め、障がいを抱える当事者の政治家として、多様性の向上、手話言語条例の制定などに積極的に取り組んできた。今夏の参議院選挙に立候補したが、落選となった。

 斉藤氏はこの日「【皆さまへ ご報告申し上げます】このたびご縁をいただき、銀座のクラブ「昴」へ入店いたしました。21歳の頃、「ル・ジャルダン」にて銀座の世界へ足を踏み入れ、その後、「昴」にもご縁をいただきました。出産を経てからは、しばらく政治の世界に身を置き、今夏の参議院選挙に立候補させていただきました。多くの学びと経験を得ることができた一方、結果としては叶いませんでしたが、人生の節目として、自分自身と深く向き合う大切な機会となりました」と伝えた。

 続けて「政治の道を完全に手放したわけではございません。けれど今は、人と人とのつながりを、より身近な場所で丁寧に紡いでいきたいという想いが強くなり、再びこの銀座の地で働くことを決意いたしました。「昴」は現在オーナーが代わられましたが、長年銀座を支えてこられた高田律子ママ(旧・昴オーナーママ)のお心遣いにより、こうして再びご縁をいただくことができました」と記した。

 その上で「律子ママの想いが大切に継がれている「昴」で、あらためて銀座の空気に触れながら、一歩ずつ歩んでまいりたいと思っております。15年という歳月を経て、再びこの地に戻ってこられたこと、心より感謝申し上げます。移ろう時代の中でも、銀座という街が持つ“品格”と“あたたかさ”に、あらためて胸を打たれております。かつてより少しだけ深く、静かに人と向き合う自分でありたいと願いながら、日々を丁寧に重ねてまいります。お近くにお越しの際は、ぜひお気軽にお立ち寄りいただけましたら嬉しく存じます。あらためまして、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます」と呼びかけている。