【邑南】世界80カ国を旅した島根県邑南町日貫の夫婦が世界中の食べ物について話す催しがこのほど、同町であった。フジツボやサボテンなど珍しい食材を使った20カ国40品目の料理が紹介された。
中村諒さん(36)と妻の翼さん(39)が、写真や動画を交えて解説した。フジツボ、サボテンを食べた際は、それぞれエビ、キウイに近い味だったと紹介すると、来場者から驚きの声が上がった。
モロッコでは各家庭が持ち寄ったパンを店の窯で一緒に焼く文化があり、見分けるため、パンに自宅の電話番号の焼き印をする人もいたという。
ネパールの家庭料理で、豆のスープやカレーが一体になったダルバートについて「おいしいけど、店で食べていると店員が次々とおかわりを入れてきた」と現地での出来事を話し、笑いを誘った。
広島市から訪れた山代圭子さん(70)は「面白い料理がたくさんあり、海外に興味が湧いた」と話した。催しは中村さん夫婦が海外に理解を深めてもらおうと、町内の12公民館で順番に実施する写真展に合わせて開いた。
(吉野仁士)













