マルハニチロの在宅向け介護食「おいしさ満天食堂」シリーズの「ぶたのしょうが焼き風」
マルハニチロの在宅向け介護食「おいしさ満天食堂」シリーズの「ぶたのしょうが焼き風」
アサヒグループ食品の介護食「バランス献立」シリーズの新商品
アサヒグループ食品の介護食「バランス献立」シリーズの新商品
キユーピーの市販用介護食「やさしい献立」シリーズの新商品「鶏ときのこの雑炊」
キユーピーの市販用介護食「やさしい献立」シリーズの新商品「鶏ときのこの雑炊」
マルハニチロの在宅向け介護食「おいしさ満天食堂」シリーズの「ぶたのしょうが焼き風」 アサヒグループ食品の介護食「バランス献立」シリーズの新商品 キユーピーの市販用介護食「やさしい献立」シリーズの新商品「鶏ときのこの雑炊」

 新型コロナウイルスの影響で在宅介護の時間が増えたことを背景に、介護食品の販売が伸びている。各社は食べ物をかんだりのみ込んだりする力に応じた高齢者向け介護食の新商品に注力。介護される側は好みの料理で必要な栄養が取れ、介護者も簡単に準備でき、家事の負担を減らせる利点がある。

 キユーピーは今年3~4月、介護に関するアンケートを実施。食べやすさに配慮した食事が必要な高齢者を家族に持つ712人から回答を得た。「半年前と比べた市販介護食の利用回数の変化」の問いに「増えた」とした人が約36%おり、昨秋の同様調査から増加。担当者は「外出自粛に伴うまとめ買い、在宅長期化による家事疲れの傾向もみられる」と分析した。

 調査も踏まえ9月9日、舌でつぶせる軟らかさの「鶏ときのこの雑炊」(162円)など2品を、市販用介護食「やさしい献立」シリーズから新たに発売。焼津産かつお節のだしや国産コシヒカリなど食材を厳選。食べやすい味に仕上げた。

 アサヒグループ食品は「バランス献立」シリーズとして介護食を展開。9月6日に計7品の新商品を発売した。容易にかめる硬さにした「白身魚だんごの寄せ鍋」(248円)は、容量を従来品の1・5倍に。見た目や食感で具材を楽しめるように工夫も凝らした。

 1~7月の同シリーズの売上高は、2020年同期比13%増。コロナ前の一昨年比では32%増えた。顧客から「喜んで食べてもらえる」「急に介護生活が始まり助かった」との声が寄せられたといい、担当者は「コロナによる介護サービスの停止や自粛で介護食品を試す人が増えた」と話す。

 マルハニチロは6月、在宅向け介護食「おいしさ満天食堂」シリーズで、かまなくてもよいペースト状の「ぶたのしょうが焼き風」(167円)など肉類メニュー計3品を新発売。豊富な料理の中から選んでもらおうと、既存の魚類5品に追加した。

 4月には、容器ごとレンジで温められ、食べやすさと栄養価に配慮した冷凍おかずセットの展開も始めていたが、供給が追い付かず販売休止に。生産体制を整えて9月に再開した。

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 介護食 日本介護食品協議会の自主規格「ユニバーサルデザインフード」に合わせ、かむ力やのみ込む力に応じた4段階の区分けをしている。