就職氷河期と呼ばれた1994年当時の就職面接会=東京都文京区の東京ドーム
就職氷河期と呼ばれた1994年当時の就職面接会=東京都文京区の東京ドーム

 「揺らぎ世代」という言葉をよく耳にするようになった。自分が該当するからだろうか。女性ホルモンの分泌が変化する閉経前後の10年間にいる、およそ45~55歳を指す。

 これまでなかった急な体調や感情の変化に戸惑い、揺らぐ女性特有の期間であり、どこかマイナスイメージがある「更年期世代」の言い換えだろう。「更」の字には変わる、新しくなるという意味があり、本来の意味は悪くはないが、この期間の不安定さを表現した「揺らぎ期」の方がしっくり来る。

 揺らぎ世代はバブル崩壊で就職難だった「氷河期世代」ともかぶる。やっと就職しても不安定な雇用環境に加え、セクハラ対策や妊娠、育児に関する支援制度が現在ほど整っていない中、ままならないのは努力不足だと「自己責任」を押し付けられていた特徴がある。

 周囲を見渡せば、総じて甘えや許すことが苦手な人が多い。先日あった島根で働く女性の交流会。「今、自分にかけたい言葉」とのテーマで話すと、同世代の女性たちは「もう少し頑張れ」「家庭のことはもっとできるはず」などと鼓舞する人が目立った。

 人には「ほどほどに」と言いながら、自分は頑張りがち。女性の更年期症状による経済損失は、年間約1・9兆円に上るという試算もあり、ぎりぎりまで無理をする姿が浮かぶ。ご同輩の皆さん、揺らぎながらもうまくバランスを取って、ふわりと乗り越えましょう。(衣)