読売テレビ『マウスコンピューターpresents 第15回ytv漫才新人賞決定戦』が、あす3月1日に生放送される(後3:00~5:30 ※関西ローカル/TVer生配信)。関西の若手漫才師の登竜門となる同大会を前に、オリコンニュースは中屋敷亮プロデューサーに話を聞いた。
【写真】『第15回ytv漫才新人賞決定戦』ファイナリストたち
『ytv漫才新人賞』は、関西で活動する芸歴10年目以内の若手漫才師による賞レース。年間を通じたバトルが特徴で、3回の事前ROUNDを勝ち抜いた6組と敗者復活1組が、ファイナルとな
る「決定戦」に進出する。
過去には、銀シャリ、ガクテンソク(当時・学天即)、霜降り明星、カベポスターらが優勝。歴代のファイナリストからも、昨年の『M-1グランプリ』王者・たくろう、『キングオブコント』王者・ロングコートダディ、『ダブルインパクト』王者・ニッポンの社長らを輩出した。また審査員では、昨年は粗品を賞レースで初めて起用するなど、こだわりの顔ぶれがそろい、全国的な注目が集まった。
■『マウスコンピューターpresents 第15回ytv漫才新人賞決定戦』
出番順
(1)タチマチ(安達周平、胡内佑介)
(2)生姜猫(川崎 ※崎=たつさき ケージュ、カンサイ)
(3)ぎょうぶ(為国、澤畑健二)
(4)ぐろう(家村涼太、高松巧)
(5)マーメイド(田村境祐、テクニック。)
(6)シカノシンプ(北川、ゆのき)
(7)天才ピアニスト(竹内知咲、ますみ)
審査員
ハイヒール・リンゴ
お~い!久馬(ザ・プラン9)
ハリウッドザコシショウ
岩尾望(フットボールアワー)
粗品(霜降り明星)
■中屋敷亮プロデューサー 一問一答
――まずは中屋敷さんの経歴を教えてください。
大学の頃に落語研究会に所属して、漫才コンビを組んでいた経験があり、お笑いの仕事がしたいと、2014年に読売テレビに入社しまして、12年目になります。ADで『大阪ほんわかテレビ』、ディレクターでは『そこまで言って委員会NP』『あさパラS』などを担当し、9年目ぐらいから演出も務めています。『ytv漫才新人賞』のほか『漫才Lovers』、『平成紅梅亭』『24時間テレビ』関西パート、日本テレビさんとの『ダブルインパクト』にも立ち上げから関わっています。
――演芸番組を手がけるにあたり、大阪のお笑い文化、漫才文化について、どのように感じていらっしゃいますか?
普段の会話の面白さが漫才、落語になっているなと思います。強いボケを一発ドカンではなくて、しゃべりながら、コミュニケーションの延長が進化していく感じです。強い言葉や悪口だけじゃない。空気を良くするために笑いのツールを使うという優しさがあるんじゃないかなと思いますね。
――そうした中で『ytv漫才新人賞』が他の賞レースと違うところは?
『ytv漫才新人賞』は、決定戦に出場するために、事前ROUND1、2、3が放送され、王者誕生までに1年間を要する、ある意味過酷な賞レースです。芸人さんからするとずっとytvを戦い続けている感じだと思いますし、視聴者の皆さんからすると、芸人さんが成長していくのを一緒に見られるところが魅力です。
また、関西で活動する芸歴10年目以内の漫才師に条件を絞り込んでいるところから、これから先に出てくるであろう未来のスター漫才師さんを見つけられます。
関西の放送局にとっては、やはり漫才は関西文化の象徴の一つです。また、賞レースが増える中で、出場者の絞り込みがある意味個性になっています。何でもありのお笑いバトルもおもしろいのですが、『ytv漫才新人賞』には、関西の漫才師のドラマがあります。若手の方々がこの賞を目指して、ネタをコツコツ積み上げています。
『ytv漫才新人賞』で初めてテレビで漫才をするという若手漫才師も多いんです。また、大阪の漫才師は、吉本興業だけではありません。松竹芸能やその他の事務所、フリーの芸人まで、多様性があります。
――2011年度に大会を創設されて、現状の手応え、課題についてどう考えますか?
課題で言うと、今の時代やはりたくさんの賞レースがあって、TVerで全国の方が見られる環境にあるなかで、関西を大事にしつつも、どうやってこの賞レースを広く知っていただけるかということです。そうした中で、昨年は粗品さんの審査が話題になりました。粗品さんのパワーのおかげで想像以上のことを巻き起こしてくださって、本当に感謝をしています。
また、一方で主役はあくまで出場者です。出場者たちの頑張りも本当に素晴らしかったですし、そこへのリスペクトはしっかり持っています。賞レースとしての中身は変えず、制作側がブレずに作れたことも大きかったと思います。
――粗品さんの審査に対して「厳しい」という声もあるかと思います。
そこは大会の位置づけなんだと思います。『ytv漫才新人賞』は、未来の漫才スターになる登竜門的な位置づけです。決定戦に出場する漫才師の皆さんは、めちゃくちゃおもしろい方々ですけど、まだ未完成のところもあります。そこで粗品さんのような賞レースの頂点を極めた方に、未来に向けて審査・講評していただくことが、大会のコンセプトに一致しているんです。芸人さんにとっても、粗品さんのコメントが愛として伝わっているのではないかと思います。
――その上で、今大会の見どころは?
トリオ、女性コンビ、ラストイヤー、芸歴3年目まで多種多様な7組が決定戦に進みました。対する審査員は、他の賞レースよりも人数を絞った5人で、1人1人の点数に重みを持たせています。5人それぞれが「なぜこの点数をつけたのか?」、そして「この漫才のどこがよかったのか?」など、視聴者の皆さんが腑に落ちるぐらいのトークの時間を設けています。また、それほどに納得していただける方々を選んでいます。
『ytv漫才新人賞』のために1年間懸命に戦ってきた7組の漫才、これにガチンコで向き合う5人の審査軸、それぞれを楽しみにしていただきたいと思います。
――『ダブルインパクト』についても聞かせてください。今年は第2回目が予定されています。
読売テレビは『ytv漫才新人賞』のチームが参加して、これまでの経験から、芸人さんの立場に立って、漫才・コントをやりやすい場はどういうものか?を提案させていただいています。第1回の『ダブルインパクト』のトップ3は、いずれも『ytv漫才新人賞』のファイナリスト経験者でした。その中には、当初コントだけをやっていたけれど、『ytv漫才新人賞』があるから漫才を始めたコンビもいます。
対して、日本テレビさんは、視聴者がどんな番組を見たいか、よく知っていらっしゃる。我々が演芸に寄りすぎているところに、新しい視点をいただけ、良い相乗効果が期待できると思います。
大会としてはまだまだこれからだと思います。視聴者の方にわかりやすく、漫才・コントの二刀流のすごさが伝わるようにしていかないといけません。今年は、昨年の経験をいかして、もっと視聴者の皆さんに伝わりやすく、芸人さんが面白さを出せる仕組みを考えたいと思います。
――世間では、地上波テレビそのものに対する目線も変わってきています。そうしたことも踏まえ、最後にメッセージをお願いします。
テレビが厳しくなっている中ですが、それでもテレビの良さを出せる一つが、賞レースです。その時間、その瞬間に王者が決まるライブ感に関しては、やはりテレビの力を出せると思うんです。一方で、お笑い賞レースが増えれば増えるほど、一つ一つの濃度が薄くなります。いかにこのライブ感をたくさんの方に共有していただける賞レースにしていけるかです。まずは、『ytv漫才新人賞』が関西の中で圧倒的な地位を確立して、全国の方にも響くものにしていきたいと思います。
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