―観光庁発表の2025年の「宿泊旅行統計調査」(速報値)で、山陰両県はともに訪日客(インバウンド)の宿泊者数が過去最高でした。
全国と比べても、山陰両県は大きく伸びました。前年までは全国的には過去最高でも、両県はコロナ禍前(2019年)を超えることができませんでしたが、ようやく潮目が変わったと言える状況です。
―一方で、日本人の宿泊者数増加が課題です。
人口が減ると域内消費が落ち、縮小する経済をどうするかという課題に直面します。インバウンドの誘致が必要な理由は、国内の人口減少にあります。そこで目指すのは人数だけではなく、観光消費額を増やすことです。国内の観光消費は伸びないと言われる中、統計上「輸出」に分類されるインバウンド消費は、自動車産業に次ぐ規模です。高付加価値な観光地域づくりを進め、1人当たりの消費単価を上げたいと考えており、実際、まだまだ上げられると思っています。

―26年度の重点的な取り組みを教えてください。
3カ年のアクションプランの最終年度になります。海外での商談会や博覧会参加、旅行会社などを対象にしたFAMツアー(視察ツアー)の企画など、プロモーションを引き続き強化します。着地側では食事メニューや体験型プログラムを工夫するなど、お金を落としてもらう仕組みづくりが課題です。広域連携観光戦略(27~30年度)を作り、山陰の地域DMO(観光地域づくり組織)や多様な関係者と一緒になって戦略を練っていきたいと思います。
―毎年開講している「山陰ツーリズム人材育成塾」は、6期目を迎えました。
地域観光のマネジメント役となる人材を増やすのが狙いです。卒業生を含むネットワークづくりの「同窓会」を開いたところ、大変盛り上がりました。「山陰が好きだ」という若者にもどんどん出てきてもらいたいですし、人材の新しい掛け合わせが、地域活性化につながると期待しています。

観光による地域活性化に興味、意欲のある皆さんへ 日本では、人口減少が将来の懸案であり、とりわけ地方では深刻な解決すべき課題となっています。このままだと、地域経済が次第に縮小し、活気が無く不便な地域となってしまします。山陰も例外ではありません。 観光、中でもインバウンド誘致は、その有効な解決手段、切り札の一つと言われています。 山陰が好きな方、山陰で働きませんか?特に観光産業は、地域の活性化に直接触れることができる魅力のある産業です。 皆さんの情熱を是非、山陰に役立てて下さい。 一緒に頑張りましょう!

野浪 健=鳥取県米子市出身(60才)米子東高校から早稲田大学を経て、1988年に㈱JTB入社。
四国エリア広域代表兼高松支店長、中国エリア広域代表兼広島支店長などを歴任し、2023年7月より現職。 故郷の良さに触れ、改めてその魅力を実感しています。 どうすれば、山陰がより賑やかで元気になるか?インバウンド誘致を通して考え、格闘する日々です。













