松江市内の医療機関1カ所で有効期限切れの新型コロナウイルスワクチンが接種された問題で、市が21日、製造元への問い合わせや専門医の意見から、ワクチンの安全性や有効性に問題がないと判断したと発表した。

 1~4日の個別接種で発生。医療機関側の確認漏れで、10~80代の男女72人の1回目接種で有効期限が8月31日までのワクチンを使った。

 市によると、製造するファイザー社に問い合わせ、新たな試験で有効期間が従来の6カ月間から9カ月間になったとの説明を受けた。ワクチンに詳しい専門医からは有効性に問題はないとの意見があった。

 72人は22日以降、予定通り2回目を接種する。 (片山大輔)