蔵本達則さん(右端)から山野草の名前や見分け方を教わる参加者=島根県吉賀町有飯
蔵本達則さん(右端)から山野草の名前や見分け方を教わる参加者=島根県吉賀町有飯

 【吉賀】春の山野草を観察する会が12日、島根県吉賀町有飯であり、地域住民約30人が、町木のコウヤマキが自生する豊かな自然の山裾を散策した。タラの芽やフキノトウ、コシアブラなどの山菜は天ぷらにして食べ、採れたての春を味わった。

 地元の「山菜名人」で知られる同町蔵木の蔵本達則さん(70)が案内し、コウヤマキ自生林に続く道を歩きながら見つけた山野草を解説した。参加者はクロモジの香りを嗅いだり、アケビの新芽をかじって苦みを感じたりして自然と触れ合い、地域によって違う草の呼び名や毒を持つ草との見分け方を教わった。

 同町有飯のコウヤマキギャラリーで天ぷらの調理もあり、天ぷらに合う7種を選んで食べ比べ、ほのかな苦みや食感を堪能した。同町蔵木の会社員若林宏美さん(41)は「そこらに生えている草がこんなにおいしいなんて驚いた。これからは草をよく見ながら歩いて楽しみたい」と話した。

 観察会は、地元住民でつくるコウヤマキギャラリーの会(槙田祥恵代表)が開催し、豚汁やおむすびも用意してもてなした。

(吉田雅史)