世界有数のピアノ大国・日本で毎年、4万人超が挑む最大級のコンクールがある。ピティナ・ピアノコンペティション。部門別に未就学児から国際大会レベルの奏者が集うこの大会のプレ特級部門で2025年、宮本真璃(23)=益田市出身、東京音楽大大学院2年=が最高賞の金賞を獲得した。その先に見据えるものは何か。「音楽で社会に貢献したい」。宮本ははるか遠くを見つめている。
(interviewer・堀尾珠里花)

#(中)技巧の先を求め東京音楽大へ
#(下)故郷・益田で公演、聴衆に勇気を

全身で音楽を表現

 3月下旬、益田市有明町の島根県芸術文化センター・グラントワ。宮本はステージに立ち、ピアノの音で受賞の報告と感謝、自身の成長した姿を伝えた。

 豊かな音の広がりと激情的な旋律が表れては消える演奏...