高市早苗首相は4月21日で就任から半年を迎えた。就任時に掲げたのは「世界の真ん中で咲き誇る外交」。故・安倍晋三元首相の路線を継承した力強いスローガンだった。

 だが、足元の外交を見るかぎり、その言葉とは裏腹に積極性よりも慎重さが前面に出ているようにも映る。ホルムズ海峡への掃海部隊の派遣が、政権運営上の焦点に浮上する可能性がある中、実像はどこにあるのか。首相の外交姿勢を探った。(共同通信編集委員兼論説委員=内田恭司)

 ▽パリ会合での温度差

 イラン情勢が緊迫度を増す中、パリのエリゼ宮(フランス大統領府)には多くの政治指導者が集まっていた。共同議長を務めるフランスのマクロン大統領と英国のスターマー首相、さらにドイツのメルツ首相やイタリアのメローニ首相らの姿もあった。

 英仏両国が主導して4月17日に開かれたこの有志国会合に...