【経済対策】
(質問)新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえた経済支援策や中長期的な産業振興策をお示しください。
当面の対策としては、持続化給付金の再支給、雇用調整助成金の再延長などの施策を国・県・市と連携を図りながら早期に実現したい。また、市役所建設事業を見直すことで事業費を削減し、生み出された財源を地域経済復活のために活用する。新たな販路拡大や人材育成、地方回帰志向の高まりを好機と捉え、企業誘致を進める。
【原発再稼働】
(質問)島根原発2号機の再稼働の是非や避難計画の課題認識、エネルギー政策の在り方についての考えをお示しください。
市長は市民の安全、安心を守る責任がある。原発稼働の判断に当たっては、適合検査の審査結果だけで直ちに稼働が決定されるわけではなく、原発事故避難計画の実効性についても情報公開を行い、専門家や市民と共に検証する。エネルギー構造の転換に向け、再生エネルギーの導入を進める松江ビジョンを早期に策定したい。
【周辺部対策】
(質問)人口流出や高齢化が進む旧町村エリアについて、地域力の維持と振興に向けた具体策をお示しください。
支所や公民館機能を強化し、身近な場所で市民サービスを受けられるようにするとともに、医療や買い物、金融など日常生活を支える機能を配置した新たな交流拠点の整備に取り組む。自動運転の技術などを活用した新しい移動手段の確保にも取り組み、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるまちづくりを実現する。
【子育て支援】
(質問)若い世代の結婚、出産に対する支援や子育て環境の充実に向けた考えをお示しください。
子どもは地域の宝であり、子育て支援は、未来への投資である。出産、子育て、介護、ひとり親家庭など、女性一人にその責任を負わせるのではなく、社会全体で支えながら子育て世代の負担を軽減し、安心して子どもを生み育てられるまちをつくる。また、雨の日や雪の日でも親子で遊べる全天候型の遊び場を整備する。
【まちづくり】
(質問)線引き制度の是非や空き家対策のあり方を踏まえながら、まちづくりの方策をお示しください。
線引き制度は人口が右肩上がりの高度経済成長期に設けられたもので、人口減少時代に適応した仕組みをゼロベースで見直し、税制も含め検討していく必要がある。まちづくりのグランドデザインは行政だけで一方的に決めるのではなく、若者や女性の意見を積極的に取り入れながら希望あるまちづくりに共に取り組んでいきたい。
【庁舎建て替え】
(質問)市役所本庁舎の建て替え事業の進め方や、目指す政策決定のあり方をお示しください。
市役所本庁舎の建設事業は、重大な政策が市民の思いとかけ離れ、利害関係者の阿吽(あうん)の呼吸で決められてしまう「市民不在の政策決定」の象徴だ。現実的に見直しは十分可能であり、古い政治手法から決別し、建設事業を根本的に見直すことで事業費を削減し、市民と共に時代の流れとニーズに合った次世代型の市役所を実現する。