当選確実の報を受け、花束を掲げて喜ぶ上定昭仁氏=18日午後8時55分、松江市殿町、サンラポーむらくも
当選確実の報を受け、花束を掲げて喜ぶ上定昭仁氏=18日午後8時55分、松江市殿町、サンラポーむらくも

 任期満了に伴う松江市長選が18日、投開票され、無所属新人で元日本政策投資銀行松江事務所長の上定昭仁氏(48)が、無所属新人の出川桃子氏(43)、共産党新人の吉儀敬子氏(70)を破り、初当選した。旧市時代を含めて戦後、2番目に若い市長が誕生する。投票率は過去最低だった2017年の前回選を2.58ポイント上回る60.24%だった。
 上定氏は20年末に立候補を表明。自民党県連や公明党本部、国民民主党県連、連合島根、市農政会議など約140団体の推薦を得て組織戦を展開した。陣営の中心的な役割を担った地元の経済関係者に支えられ、高校時代の同級生からの積極的な支援も受けながら知名度不足をカバーした。
 街頭演説などで産学官金連携による経済活性化や、中心商店街の再生、新型コロナウイルスで打撃を受ける観光業の立て直し、子育て支援、福祉施策の充実といった政策を幅広く主張。政府系金融機関に勤務し、省庁への出向や海外での勤務経験があることもアピールし、支持を集めた。
 元市議の出川氏は市役所本庁舎の建て替え事業の見直しを公約に掲げ、支援者の人脈を生かして支持を広げる選挙戦術で臨んだ。しかし、地域や企業、団体内で票を掘り起こす動きは限られ、及ばなかった。
 中国電力島根原発2号機(松江市鹿島町片句)の再稼働反対を訴えた元市議の吉儀氏は政党色を前面に出した戦いとなり、支持者の裾野を広げられなかった。
 当日有権者数は、16万4136人(男7万7594人、女8万6542人)だった。上定氏の任期は24日から4年間。戦後に限ると、1947年に45歳で初当選した小林誠一氏に次ぐ若さで就任する。

◇開票結果(4月18日午後11時11分、選管最終)
当 上定 昭仁 48 無新 61,534
  吉儀 敬子 70 共新  5,974
  出川 桃子 43 無新 30,426

※表の見方
 名前に続き、年齢、所属政党、現職、新人の別。政党の共は共産、無は無所属。その後の数字が得票数。