牧 香代子氏
牧 香代子氏

にぎわう仕掛けの作り方

 訪日客回復 準備の時期

 山陰中央新報社の石見政経懇話会、石西政経懇話会の定例会が27、28の両日、浜田、益田両市内であった。イベント企画などのリンクコーポレーション(本社・大阪市)の牧香代子社長(44)が「にぎわう仕掛けの作り方」と題して講演し、アフターコロナ時代のインバウンド(訪日外国人)観光の在り方を説いた。要旨は次の通り。

 中国、韓国、台湾などアジアの観光地は、食べ歩きができるのが標準。大阪にも食べ歩きができ、徒歩圏内に複数の商店街がある。こうした点が訪日外国人に支持されている。

 私は、大阪の繁華街・難波の中でも飲食店が集まる地域を「ウラなんば」として売り出す取り組みを長年続けている。通常なら料理の写真を大きく載せる地図は飲食店店主の顔を大きくして、会いに来てほしいという思いを込めた。

 店同士、異業種との協力関係も構築できた。店同士が互いのメニューを提供し合うほか、吉本興業など大手企業とのコラボレーションも進め、「人が人を呼び、店が店を呼ぶ」好循環ができた。まちづくりには、企業、組織、地域の連携が必要だと感じている。

 新型コロナの影響で全国的に訪日外国人が激減しているが、2年先には日本に戻ってくると思って、準備を進める必要がある。

 コロナ流行前は、急に外国人観光客があふれ、あまり考える時間がなかった。「ウィズコロナ」の時期に考え、「アフターコロナ」でスタートを切ればいい。

 島根県にも出雲大社などの観光資源、ご当地グルメが多く観光客を呼び込むには最高の条件だ。いろいろな方法で地域を知ってもらい、島根が世界に広がるよう願っている。