土木工事業の大田粘土企業(大田市久手町、黒田雷得社長)が30日、松江地裁出雲支部に自己破産申請した。申請代理人弁護士によると、負債総額は約2億3千万円。

 帝国データバンクなどによると、1970年創業で公共工事を主体に手掛け、2015年2月期には3億5900万円を売り上げた。

 多額の借り入れがあった上、下請け受注の割合が増加して採算が悪化。21年2月期は2億3800万円に落ち込み、3300万円の債務超過に陥っていた。資金繰りが切迫し、8月末に続き、9月30日に不渡りを出した。