31日投開票の次期衆院選と同じ日に町長選と町議選がある鳥取県三朝町は、投票箱の不足を補うため、衆院選、町長選、町議選、最高裁判所裁判官国民審査のそれぞれの用紙を一つの箱にまとめて投票してもらい乗り切る考えだ。

 町選挙管理委員会によると、町内の投票所20カ所に対し、投票箱は二十数個しかない。これまでも、複数の選挙が同じ日に重なる場合は、有権者がそれぞれの投票用紙を一つの投票箱に入れて投票してきた。衆院選は小選挙区と比例代表の投票用紙があるため、今回は町長選などを合わせ最大5枚の投票用紙を投じることになる。投票用紙の色は選挙ごとに異なるため、開票作業では色別に分け、衆院選から数える予定。

 鳥取県選管によると、投票箱を一つにするのは制度上問題ないという。三朝町の有権者数は9月1日時点で5342人。町選管は開票スタッフの増員を検討中で、大村真優美事務局長は「国政と地方選が重なるのは近年なかった。事前の研修を徹底し、しっかり対応する」と話した。 (曽田元気)