【ロサンゼルス共同】全米第2の都市ロサンゼルス市は11月4日からレストランやショッピングモール、映画館、スポーツイベント会場など屋内施設の利用者に新型コロナウイルスのワクチン接種証明の提示を原則義務付けることを決めた。市議会が今月6日、条例を可決し、市長が署名した。米メディアは全米で最も厳しいルールの一つだと伝えている。

 必要回数のワクチン接種を完了したことの証明を施設側が利用者に求める必要がある。条例には罰則も設けられ、違反を繰り返した施設運営者は11月29日以降、最高5千ドル(約55万円)の罰金を科される可能性がある。

 一方、宗教や健康上の理由からワクチンを接種していない人への例外措置も認め、対象者には72時間以内に検査を受け陰性だったことを示す証明書の提示を義務付ける。

 米国ではニューヨーク市やサンフランシスコ市もレストランや映画館、スポーツジムなどの利用者に接種証明の提示を義務付けているが、ロサンゼルス市の条例は美容室やネイルサロンなども対象に含む「最も広範囲に及ぶ規制の一つ」(米メディア)となる。