特殊詐欺被害の防止機能が付いた電話機を紹介する雲南署員＝雲南市三刀屋町下熊谷、エディオン三刀屋店
特殊詐欺の被害防止につなげようと、雲南建設業防犯協力会が雲南署と連携し、相手への警告や自動録音の機能が付いた電話機の購入を後押しする。雲南市、飯南町、奥出雲町の個人宅向けに、１台当たり上限５千円を助成する制度を設け、１１日に受け付けを始めた。
購入費を助成するのは、全国防犯協会連合会が推奨する固定電話機。機種によって異なるが、▽呼び出し音が鳴る前に相手に通話を録音することを警告する▽着信音と同時に注意喚起のアナウンスが流れる▽通話を自動録音する―といった機能が付く。
「オレオレ詐欺」や「還付金詐欺」は一般家庭の固定電話にかけられることが多い。
高齢化率の高い３市町で被害を食い止める一助になろうと助成制度を創設した協力会の佐藤和彦会長（５４）は「対策機能が付いた電話機の設置を増やし、被害をなくしたい」と話した。
助成対象は１０月１日以降に購入したものに限り、先着２０台まで。問い合わせは雲南署＝電話０８５４（４５）０１１０。 （狩野樹理）
