誕生したリキュール「松と梅のお酒」
誕生したリキュール「松と梅のお酒」
お披露目会で味わう石見麦酒の山口厳雄工場長(左から2人目)と探究会メンバー=出雲市内
お披露目会で味わう石見麦酒の山口厳雄工場長(左から2人目)と探究会メンバー=出雲市内
誕生したリキュール「松と梅のお酒」 お披露目会で味わう石見麦酒の山口厳雄工場長(左から2人目)と探究会メンバー=出雲市内

 出雲国風土記に記載された植物の松と梅を使った珍しいリキュールが誕生した。出雲市在住の女性でつくる「古代出雲薬草探究会」と地ビール醸造販売の石見麦酒(江津市桜江町長谷)が共同で製造。県内で販売も始まり、「医薬の国」とされた出雲を知ってもらう商品としてアピールする。

 酒造りは、風土記に記された薬草を現代の生活に取り入れる活動をする探究会にとって、結成した2016年からの夢。今年5月末、かねて勉強していた松と梅の酒造りを石見麦酒に打診した。

 いずれも江津市産の梅の実と赤松の葉の先端、蜂蜜を蒸留酒に1カ月程度漬け、甘みや梅の量などが違う6種類の中から、探究会メンバーが試飲して決めた。

 商品名は「松と梅(むめ)のお酒」で、アルコール度数5%。甘さ控えめで、松の風味がほのかに広がり、さっぱりして飲みやすい。

 出雲市内のバーで催したお披露目会には、探究会メンバーらが出来上がったばかりの商品を味わった。石見麦酒の山口厳雄工場長(45)は「松が入り、ここまでバランスが取れるとは思わなかった」と評価した。

 出雲国風土記には、出雲に自生する草木114種が記され、うち93種を薬草が占める。探究会の須田ひとみ代表(47)は「商品をきっかけに出雲の薬草文化に触れてもらい、癒やしにもつなげたい」と期待した。

 商品は330ミリリットル、660円(税込み)。出雲大社前の神門通りにある清松庵出雲大社店(EBINOYA)で販売するほか、石見麦酒も通販販売している。 (松本直也)