僕がまだ小さかったころから「さいとう・たかを」という名前は、少年誌では当たり前のように目にしていた。「無用ノ介」を始めとする迫力ある画風やストーリーは、強いものに憧れる当時の少年たちの心をわしづかみにしていた。

 その後、僕はミュージシャンとなっていくわけだが、どうしてさいとう先生...