観光庁は13日、島根、鳥取を含む36都道府県のホテルや旅館計108カ所で、新型コロナウイルスワクチンの接種済証や、検査の陰性証明を使う宿泊旅行の実証実験を行うと発表した。観光支援事業「Go To トラベル」再開に向けた環境整備で、岸田文雄首相は13日の参院代表質問で「実証結果を踏まえ、接種証明や検査の活用による安全安心の確保を前提とした仕組みに抜本的に見直す」と述べた。

 実証実験は、感染対策と日常生活の両立を目指す「ワクチン・検査パッケージ」の一環。観光分野は、8日から旅行会社主催の団体ツアーで実験が始まっており、個人旅行などで使われる宿泊の場面でもうまく機能するかどうか検証する。

 対象は海栄館(愛知)、JR四国ホテルズ(香川)、プリンスホテル(東京)など23の事業者が展開する施設。山陰両県内はワシントンホテルプラザの島根浜田、米子、鳥取の3カ所となる。

 ワクチン2回接種者や陰性証明を持つ人向けのプランを旅行サイトなどで予約できるようになっており、今月15日から31日チェックイン分まで、客はフロントで接種などの関係書類を提示する。観光庁が2週間後、感染の有無など客の健康状態を調べる。

 該当プランを利用すると料金割引や部屋のアップグレードといった特典を受けられる場合もある。通常プランも提供され、書類を提示しなくても宿泊はできる。

 GoToトラベルは昨年12月に全国で停止。緊急事態宣言とまん延防止等重点措置の全面解除などを受け、再開を検討している。岸田氏は13日の参院代表質問で、ワクチン・検査パッケージ活用のほか、週末の混雑を回避する仕組みも検討する考えを示した。