4月の松江市長選に立候補を予定する無所属新人の2人が、市民団体のアンケートに対し、条件付きで中国電力島根原発(松江市鹿島町片句)の必要性を認めると回答したことが12日、分かった。ともに2号機の再稼働の是非については立場を明確にしなかった。

 アンケートは原発稼働に反対する「原発ゼロをめざす島根の会」が実施。同日、元日本政策投資銀行松江事務所長の上定昭仁氏(48)と元市議の出川桃子氏(43)の回答内容を公表した。

 原発の必要性を問う設問に対し、上定氏は将来的には原子力に頼らない姿が望ましいとの考えを示した上で「(当面は)ほかのエネルギーとバランスよく組み合わせ、活用する必要がある」とした。出川氏は「(原発は)ないにこしたことはない」としつつ、現時点で代替電源がないとして「安全性と確実な発電所の運転管理を条件として、原発は不可避だ」と回答した。

 2人とも2号機再稼働の是非には言及せず、事故に備えた避難計画の実効性を高める考えを示した。

 団体は原発をテーマにした意見交換会への参加を2人に打診しており、山崎泰子共同代表は「公約に原発問題を入れ、より掘り下げた主張を選挙戦の中で市民に公表してほしい」と求めた。 (佐々木一全)