浜田市長選で3選を果たした久保田章市市長(70)が18日、対立候補が反対を掲げた浜田歴史資料館(仮称)整備について、計画通り進める考えを示した。市長選は市民の反対意見が少なくないことを示す結果となったため、一層の理解を求めるとした。 (勝部浩文)
17日に投開票された市長選では、資料館反対を訴える候補に約600票差に迫られた。
久保田市長は当選を受け、18日に市役所で開いた会見で「私は必要だと思っている」と述べ、老朽化した浜田郷土資料館の代替施設としての必要性をあらためて強調。
2025年度の開館に向け、21年度内に基本計画の最終案に固め、22年度当初予算案に整備関連費を計上するスケジュールを維持する意向を示した。
市民の賛否が分かれていることについては、市民や市議会に説明する場を設け「理解を深めていく」と話した。
久保田市長は18日、当選後初めて市役所に登庁。職員に拍手で迎えられ、新型コロナウイルス対策を最優先に、働く場の確保、子育て支援の充実に力を入れ「出生数の減少に少しでも歯止めをかける」などと抱負を語った。