東本町2丁目の旧紳士服トラヤ(市提供)
東本町2丁目の旧紳士服トラヤ(市提供)

 松江市が独自に取り組む歴史的建造物の登録制度が開始5年となるのを前に、中心市街地で登録された建物を巡るイベントが20日開かれる。普段は一般に開放されていない建物を含む5軒を見学しながら、町の魅力に触れる。

 松江市内には、国や県の文化財や登録有形文化財の対象からは外れながらも、趣のある古い建物が点在する。市は町並み保全の一環で、民間所有の歴史的建造物の登録制度を2016年に創設。登録件数は21年3月までに15軒になる見込みだ。

 イベントでは「旧料亭久家(ひさのや)」(松江市東本町1丁目)▽「旧紳士服トラヤ」(同市東本町2丁目)▽「山口薬局」(同市末次本町)▽「かげやま呉服店」(同)▽「国暉酒造」(同市東茶町)の5軒を巡る。

 このうち、久の家は1937年建築の木造2階建てで、玄関上部の「舟虫食い欄間」など華やかな外観が特徴。建物内は普段非公開だが、所有者の義母と共に建物を管理する石倉寛海さん(46)は「地域の皆さんに存在を知ってもらういい機会になる。代々引き継いできた建物を残し、維持していくのに市の事業は後押しになる」と話す。

 旧第三国立銀行松江支店だったかげやま呉服店の影山元紀社長(33)は「銀行の面影が残る建物のつくりに注目してほしい。当日は着物を着て町歩きを楽しむのもお勧め」と呼び掛ける。市まちづくり文化財課の飯塚晃一係長は「身近にある資源に気付いてもらうきっかけになればいい」と期待する。

 イベントは20日午前10時から午後4時。久の家ではコーヒーや軽食、古本などの販売もある。事前申し込みは不要。問い合わせは市まちづくり文化財課、電話0852(55)5956。 (増田枝里子)