秋篠宮家の長女眞子さまが小室圭さんと結婚された。婚姻届提出を経て皇族の身分を離れて民間人となり、小室眞子さんとして、夫の圭さんと共に都内のホテルで記者会見。「圭さんとの結婚にさまざまな考え方があるのは承知しています」とし「事実に基づかない情報に惑わされず応援してくださった方々に感謝しています」と語った。

 圭さんは母親と元婚約者の金銭トラブルについて「解決に向け、私ができるだけ対応したいと思います」と述べた。報道陣は事前に5問の質問を提出していたが、宮内庁は一部の内容に眞子さんが「強い不安」を感じたとして、口頭での質疑応答は行わず、2人が文書で回答する形にした。

 女性皇族の結婚相手とその家族がどんな人かに世間の関心が集まるのは避けられない。さらに圭さんの場合、皇位継承資格者である秋篠宮家の長男悠仁さまの義兄となることもあり、週刊誌報道が過熱。容赦なくプライバシーを暴き、人格をおとしめるような記事も多く、ネット上に心ない言葉があふれた。

 眞子さんは「複雑性心的外傷後ストレス障害(PTSD)」の状態と診断された。そうした中でも、最後まで揺らぐことがなかった2人の選択を尊重し、静かに見守っていきたい。また皇族の結婚は国民の関心事といわれるが、週刊誌やネットに限らず、越えてはならない一線を見定める議論も必要だろう。

 2人の婚約が内定したのは2017年9月。だが、しばらくして圭さんの母親が元婚約者から借りた400万円を返済せず、トラブルになっていると週刊誌が報じ、宮内庁は18年2月、結婚関連の儀式を延期すると発表した。圭さんはその年8月、米国に留学した。

 3カ月後の11月、秋篠宮さまは誕生日の記者会見で「それ相応の対応をするべきだ」と圭さんに説明を促された。20年11月には、結婚を認める一方で「多くの人が納得し、喜んでくれている状況ではない」と述べた。

 今年4月、圭さんは長文の説明文を公表。母親が受けた金銭的支援は借金ではなく贈与とし、その後、代理人の弁護士が解決金を支払う意向が圭さん側にあると明らかにしたが、元婚約者との話し合いに進展はない。

 週刊誌は圭さんを「ジゴロ」と呼び、母親について「うそと見栄(みえ)」「たかり体質」を糾弾。さらに「暴走婚」「駆け落ち婚」などの見出しを掲げ、眞子さんへの批判も強めた。ネットには「タカリ!」「破談を期待」など結婚に否定的な反応が続々と書き込まれた。

 事実や不確かな情報がない交ぜになり、バッシングの様相を呈した。誹謗(ひぼう)中傷の類いも少なくない。しかし2人が反論したり、法的な対抗措置を取ったりするのは難しい。火に油を注ぐことにもなりかねないからだ。

 そもそも金銭トラブルは小室家の問題であり、皇族の結婚相手は公人に近いという見方があるにしても、行き過ぎた点があったのは否めない。

 税金を使わないでほしいといった投稿も相次いだ。皇族の結婚としては戦後初めて結婚式や皇室伝統の儀式を一切行わず、女性皇族に支給される一時金も眞子さんの意向を踏まえ不支給とする異例の門出となった。

 結婚延期となって4年近い。2人には平穏な環境の下で、新生活を形づくっていってほしい。