展示されるオオサンショウウオの幼生
展示されるオオサンショウウオの幼生

 宍道湖自然館ゴビウス(出雲市園町)で、瑞穂ハンザケ自然館(邑南町上亀谷)で生まれ育った国の特別天然記念物オオサンショウウオの幼生が29日から展示される。ゴビウスで幼生が見られるのは初めてで、12月末まで愛らしい姿が楽しめる。

 2019年9月に完全屋内水槽で産卵され、同10月にふ化した3匹。体長は約15センチ。

 ゴビウスでは成体を展示しているものの幼生はおらず、子どもたちに楽しんでもらおうと、瑞穂ハンザケ自然館に貸し出しを求めた。月替わりの展示スペースで飼う。

 ゴビウスの佐々木興飼育展示係長は「世界最大の両生類として知られ、大きな姿は見たことがあるかもしれないが、小さい姿はあまり知られていない。かわいらしい姿を見て自然への関心を持ってもらいたい」と来場を呼び掛けた。

 開館は午前9時半から午後5時まで。火曜休館。入館料は大人500円、小中高生200円、未就学児無料。 (糸賀淳也)