新型コロナウイルスワクチン接種について益田市は1日、市内の個別接種医療機関1カ所で冷凍保存期間を1~46日間過ぎたファイザー製ワクチンを使用したと発表した。対象者は8~10月にかけて接種した115人。市の調査で、これまでに健康状態に異常があった人はいないという。
市新型コロナウイルス感染症予防接種対策室によると、解凍後のワクチンを冷蔵庫で保存する場合は1カ月以内に使用しなければならないが、職員が冷凍庫から取り出した日時を正確に把握しておらず、記載された最終有効期限を冷蔵庫での保存期限と勘違いしたという。誤接種されたワクチン以外にも、150人分が期限切れとなった。
市はワクチンの管理確認の徹底を医療機関に通知した。対策室の小林晃室長は「再発防止に努める」と話した。 (石倉俊直)