作品を鑑賞する来場者
作品を鑑賞する来場者

 県内の書道家の力作が並ぶ作品展が鳥取市東町2丁目の県立博物館で開かれ、巧みな筆と墨遣いが来場者の関心を引いている。31日まで。入場無料。

 鳥取書道連盟(柴山抱海会長)が主催。同連盟は県東部を中心に約180人の会員が所属している。

 漢字や仮名、現代詩など会員らの109点を展示。小畑梨香さん(23)=倉吉市福庭町1丁目=の「心」は白い空間を生かし、一文字を淡墨で力強く表現した。2020年の全国高校生大作書道展で最高賞の文部科学大臣賞を受賞した田村結依さん(18)=鳥取城北高校3年=の現代詩「蚊」も展示。赤みがかった墨で、文字の大小や濃淡といった工夫がうかがえる。

 書道部だった鳥取東高校3年の馬場友梨恵さん(18)は「すごいの一言しか出ない。技術の高さを感じる」と感動していた。柴山会長(79)は「一生懸命書かれた書に触れ、心を豊かにしてほしい」と呼び掛けた。

    (岸本久瑠人)