中東、ロシアなど主要産油国が原油の追加増産を見送った。新型コロナウイルス禍からの経済活動再開で需要が高まり価格が高騰。日米の増産を求める圧力も「不発」に終わった。脱炭素社会に向けた国際的な議論が活発化する半面、現状は化石燃料に依存せざるを得ず、石油に頼る日本の業界からは悲鳴が上がる。

 4日にウィーンで開かれた石油輸出国機...