砂地から体を伸ばすチンアナゴ=江津市・浜田市、しまね海洋館アクアス
砂地から体を伸ばすチンアナゴ=江津市・浜田市、しまね海洋館アクアス

 【浜田・江津】11月11日の「チンアナゴ」の日に合わせ、しまね海洋館アクアス(島根県江津市・浜田市)で10日、特別展示が始まった。水槽の底の砂地からにょきにょきと顔を出し、周囲をうかがう愛くるしいチンアナゴの姿が来場者を楽しませる。15日まで。

 サンゴ礁の生き物を紹介する水槽で他の魚に交じり、約30匹のチンアナゴが餌を求めて顔や体の上半分を伸ばして揺らめく。警戒心が強く、急に人影が現れると砂地に潜り、再び現れる繰り返し。

 砂の中での様子も知ってもらおうと、砂ではなく透明な粒状の吸水ポリマーを入れた水槽も用意され、小さなひれや、尻尾のまだら模様がよく分かる。

 家族で広島県三次市から訪れた加藤そよ佳ちゃん(3)は、チンアナゴの姿を「ピーンと伸びてかわいい」と話した。

 洋数字の「1」がチンアナゴの立ち姿に似ていることから、日本記念日協会(長野県)が1が四つ並ぶ11月11日をチンアナゴの日に定めている。  (板垣敏郎)