米国の年末商戦入りを告げる「ブラックフライデー」の特売が日本でも定着してきた。小売り各社が26日の当日に前後して、通販サイトや実店舗でキャンペーンを実施。新型コロナウイルス禍で抑えられた消費が反動で増える「リベンジ消費」に期待が高まっている。
ブラックフライデーは米国で感謝祭翌日に当たる11月第4金曜日を指す。本場米国に倣って日本でも各社が一斉にセールを展開するのが近年、恒例イベントとなった。
アマゾンジャパンは今月26日から来月2日まで、通販サイト内に特設ページを設け、服や食品、家電など数十万種類の商品を値引きする。同社が行った消費者調査では、多くの人がコロナ禍の行動制限で我慢したと感じ、自分へのご褒美が欲しいと回答。担当の鈴木浩司氏は「少しぜいたくな気分を味わえる商品を提供したい」と語る。
インターネット通販「楽天市場」では、今月18~23日に買い物時のポイント付与を優遇する。動画配信イベントで商品の特徴や魅力を紹介。一部の店舗は動画視聴者にクーポンを発行する。
実店舗では、全国のイトーヨーカドー130店舗で17日にセールが始まった。期間を昨年と比べ約2倍の14日間に延ばした。イオンも全国の総合スーパー約500店舗で19日から最大10日間実施する。