自家製天然酵母パンや地ビールを製造するタルマーリー(鳥取県智頭町大背)でこのほど、店主の渡辺格さん(50)、麻里子さん(43)夫妻と、津田塾大教授の疫学者・三砂ちづるさん(63)、産科医の竹内正人さん(60)によるトークショーがあった。現代のお産や昔ながらの育児の有用性などさまざまな意見を交わした。詳報する。  (広木優弥)

 麻里子 高校1年生と小学6年生の2人の子どもがいる。娘は初産で不安もあり、大病院を選んだ。自然派志向だったので、普通分娩(ぶんべん)で、会陰切開はしないでほしいなど事前にバースプランをしっかり書いた。

 だが、分娩室で赤ちゃんの心拍が低下していると言われた。そうなると医療頼みになる。会陰切開も吸引分娩もすることになった。分娩後には、抗生物質や鉄剤を渡され、理由も分からず飲んだ。

 無事に生まれたが、「私の体が至らないせいでごめんね」という心境で、心にもやもやしたものが残った。自分で産んだという意識が持てずにいた。息子は、サポートしてくれる産科医と助産師がいたので自宅出産を選んだ。

 大好きな空間で、...