18歳以下の子どもへの10万円相当の給付を巡り、松江、米子両市、鳥取県大山町が15日、現金の一括支給を年内に始めると発表した。島根県飯南町も同様の対応を明らかにし、いずれも政府が年内の一括支給を選択肢に加えたことを受けた。0~15歳の中学生以下に対して松江は24日、米子と大山は27日、飯南は28日に振り込む。
現金は、自治体が中学生以下を対象とする児童手当の仕組みを活用して支給するため、子どもが高校生世代のみのほか、来年3月末までに生まれる新生児の場合や職場から児童手当を支給される公務員の世帯については申請が必要。給付は原則、年明けとなる。
松江、米子、大山は、中学生以下のきょうだいがいる高校生世代も中学生以下と同じ日に支給。飯南の高校生世代はきょうだいの有無にかかわらず申請が必要で、間に合えば28日に一括支給する。大山は申請が必要な世帯についても、手続きが順調に進めば27日に振り込むという。
全体の対象者は松江が約3万2230人、米子は約2万5千人、大山は約2250人、飯南は約620人を見込む。
4市町は現金5万円を先行支給し、残る5万円分は現金にするかクーポンにするか未定だった。15日の定例会見で上定昭仁松江市長は「使い勝手の良い形で速やかに支給したい」と理由を説明。市内の経済対策になるクーポンにしなかったことは「貯蓄に回して今後の進学に備える選択肢もあっていい」と述べた。
4市町は開会中の定例議会に、関連経費を盛り込んだ補正予算案を追加提出する。松江と飯南は、先行して現金5万円を振り込むとの通知を既に対象者に郵送したため、予算案の成立後、内容を改めた通知を送り直す。
山陰両県では、年内の現金一括支給を浜田市など7市町が既に決めている。
(片山大輔)













