日本五大稲荷の一つの太皷谷稲成神社(島根県津和野町後田)で、縁起物の点検作業が最盛期を迎えている。
破魔矢や、恵比須(えびす)大黒の面が飾り付けられた福かきと呼ばれる熊手、福俵など1万点を準備する。参集殿の作業台では、みこが1点ずつ、お札や絵馬が縁起物に付いているかを丹念に確認。縁起物の価格は千~2万円で、作業は大みそかまで続く。
来年、年男となる角河和幸宮司(71)は「虎は千里を駆けると言われ、コロナ禍も終息し、社会情勢がよい方向に向かう年になると思われる。初詣にお参りいただき、良い年を迎えてほしい」と語った。
太皷谷稲成神社では大みそかに大祓(はら)い式と除夜祭を行い、新年を迎える。正月三が日の参拝客は10万人を見込んでいる。
(青木和憲)