そばがゆの素を紹介する仲田春雄さん(左)=米子市加茂町1丁目、そば処・上代
そばがゆの素を紹介する仲田春雄さん(左)=米子市加茂町1丁目、そば処・上代

 飲み込む力が弱くなった高齢者にも食べてもらえると、そば店「そば処 上代」(米子市加茂町1丁目)が、年越しそば代わりにオリジナル商品の「そばがゆの素」を薦めている。とろみがあり、食べやすいと好評で、買い求める人が増えている。
 同店はそば殻を取り除いた白色の更科風田舎そばを提供し、飲食店の格付け本「ミシュランガイド京都・大阪+鳥取2019」で、価格以上の満足度がある「ビブグルマン」に選ばれた。
 そばがゆの素は、大山山麓産のそばの実を独自製法でひいて粉末状にした製品。粉30グラムを水250ミリリットルで溶いて泡立て器で混ぜ、火にかけると完成する。
 簡単に食べられるため「朝食にちょうどいい」といった声が寄せられ、とろみがあることで飲み下す力が弱くなった高齢者の間でも人気を集めるようになったという。6月の販売開始から計1500個を売り上げた。
 同店の仲田春雄さん(85)は「そばは健康にもいい。年越しそばの代わりに楽しんでもらえたらうれしい」と話した。
 300グラム入りで900円。道の駅奥大山(鳥取県江府町佐川)、米子まちなか観光案内所(米子市灘町1丁目)などでも販売する。問い合わせはそば処上代、電話0859(34)1129。
 (岩垣梨花)