お笑いで地域活性化を目指す、吉本興業の「島根県住みます芸人」の奥村隼也さん(36)が、香木の森公園(島根県邑南町矢上)内にあるレストラン「香夢里(かむり)」と連携し、パンとドーナツを開発した。調理師免許の資格を生かし、店特製のデミグラスソースなどを使って考案。香夢里のみで扱っており、集客に生かす。
奥村さんは2020年春、町の地域おこし協力隊員に就任。町が食と農を生かした「A級グルメ構想」を掲げる中、料理の腕を生かした地域振興を進める一環で取り組んだ。
香夢里のシェフを務める黒山正大さん(32)と協力して開発。
奥村さんが垣崎醤油(しょうゆ)店(同町中野)と共同開発したしょうゆ加工品「おおなんの宝」と店特製デミグラスソースを入れたドーナツ、同公園のハーブに岩塩を振りかけた小型パンと食パンを商品化した。
2日に提供を開始。奥村さんは「香夢里らしいイタリアンな味に仕上がった」と自信を見せ、黒山さんは「レストランのメニューの具材を入れた、おかずパンのような商品も作りたい」と今後の展開に意欲を示した。(糸賀淳也)