丸山達也知事(資料)
丸山達也知事(資料)

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、島根県の丸山達也知事が7日、アルコールを伴う飲食店の利用について「8人以下、合計2時間を限度」とするよう県民に要請した。成人式や新年会の開催が見込まれる8日からの3連休を踏まえた措置。ノンアルコールの場合は制限を設けず、感染対策と経済活動の両立をにじませた判断となった。

 期間は8日から1月末まで、県対策本部会議で決めた。複数の店舗で飲食した場合でも合計2時間を限度とした。県はこれまで感染拡大状況に応じて飲酒の有無を問わず利用制限を要請してきたが、今回は飲酒の場合に限る。丸山知事は会議後の取材で「(会合は)人数を重視するならノンアルコール、アルコールを重視するなら8人以下でしてほしい」と呼び掛けた。

 全国的にまん延する変異株のオミクロン株は、県内では7日までに計32人が確認されているものの、重症者はいない。丸山知事は「肺炎を引き起こすデルタ株とは様相が違うことを踏まえて対応しないといけない」と述べ、経済活動の過度な自粛や制限をしない対応が必要との認識を示した。

 県は8日、まん延防止等重点措置が適用される沖縄、広島、山口3県内の対象地域について、県民へ往来自粛を要請する予定。
      (曽田元気)