島根県と鳥取県は12日、新たに計62人(島根34人、鳥取28人)が新型コロナウイルスに感染したと発表した。いずれも11日の検査で判明。このうち8人は境海上保安部の巡視船で勤務する職員で、同じ船の乗組員の感染者は計19人となった。
島根県内の新規感染者の居住地は松江市と出雲市がそれぞれ7人、浜田市6人、邑南町6人、益田市3人、江津市2人、津和野町1人、西ノ島町1人、県外1人。このうち18人は既に発表済みの感染者の濃厚接触者か接触者だった。新規感染者34人中12人に県外移動歴があった。
鳥取県内の新規感染者の居住地は境港市7人、鳥取市6人、米子市3人、倉吉市1人、南部町1人、県西部7人、県外1人、非公表2人。第8管区海上保安本部によると、境港市と南部町の8人が巡視船で勤務していた。6日に出港した船内では既に11人の感染が判明。他の乗組員はPCR検査で陰性だったが、境港に停泊中の船内で健康観察を続けるという。
また、サッカーJ3のガイナーレ鳥取を運営するSC鳥取は、選手1人の感染を発表。他の選手やクラブ関係者に濃厚接触者はおらず、13日の新チーム初の練習は予定通り行うが、一般公開は中止にする。
累計感染者数は島根県内が1998人、鳥取県内は米子保健所管内で1人の感染発表の取り下げがあり、1806人となった。オミクロン株の感染が確定した人は島根53人、鳥取29人のまま。
12日午前0時時点で、島根県内の入院者数は154人、確保病床(368床)使用率は41・8%、宿泊療養2人、自宅療養23人。鳥取県内は入院者数が102人、確保病床(350床)使用率が29・1%。宿泊療養6人、調整中1人。両県とも重症者はいない。
(黒沢悠太、藤井俊行)