和気あいあいとケーキを作る参加者を見守る高校生たち=出雲市河下町、旧鰐淵小学校
和気あいあいとケーキを作る参加者を見守る高校生たち=出雲市河下町、旧鰐淵小学校

 平田高校(出雲市平田町)の生徒が企画に携わった婚活イベントがこのほど、旧鰐淵小学校(同市河下町)であった。「高校時代に戻った気持ちで交流してもらいたい」と高校生ならではの発想で盛り上げ、市内外から訪れた参加者が打ち解け合って楽しんだ。

 「スクールライフアゲイン」をテーマに旧校舎を舞台にしたイベントで、20~30代の男女7人ずつが参加した。ペアでバドミントンをする「体育」では息の合ったプレーが生まれ、クリスマスケーキ作りの「家庭科」では和気あいあいと相談し合いながらケーキを飾り付けた。

 出雲市小山町の会社員女性(27)は「食事だけでなく運動などで仲良くなれそうだと思って初めて参加した。初対面でもバドミントンで友達のように打ち解けられた」と笑顔で話した。

 平田高の2年生17人が出雲市と共同で企画。4月から毎週2時間かけて準備を進め、当日は「レベル高い!」とバドミントンを盛り上げたり、自ら考えた台本で司会進行をしたりして、運営役として存在感を発揮した。

 ケーキ作りコーナーを担当した横山心結(みゆう)さん(17)は「カップルが成立してもしなくても、一人でも多く幸せになってもらえたらと思って取り組んだ。すごく楽しかった」と充実した表情を見せた。

 市によると、5組のカップルが成立。通常のイベントでの成立率は3割程度だといい、結果につながった。      (今井菜月)