島根県庁
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 新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、島根県が12日、国の指標に基づく感染状況のレベルを、医療に負荷が生じ始めたとする「レベル2」に引き上げた。県外在住者との接触が感染拡大の一因とみて、鳥取県を除く全ての都道府県と不要不急の往来を控えるよう、県民に求めた。

 国の新型コロナ感染症対策分科会が策定した分類でレベル2は「警戒を強化すべきレベル」。12日午前10時時点の県内の状況は確保病床使用率44・6%(レベル2の目安で20%以上)、1週間の10万人当たりの新規陽性者数は32・7人(同15人以上)となった。

 レベルの引き上げに合わせ、往来自粛のほか、県外在住者とのアルコールを伴う飲食を控えるよう求めた。要請期間は13~31日。

 31日まで県外客が対象の観光誘客施策計11事業と、山口県民への島根県内宿泊施設の割引キャンペーンも全面停止。島根、鳥取両県民が山陰の宿泊施設を利用する際に割引を受けられる「WeLove山陰キャンペーン」は継続する。

 12月27日~1月10日に確認された感染者231人のうち、102人は重症化しにくいとされる20~30歳代だった。第6波の感染者で症状が確定した198人のうち無症状と軽症者が95%、中等症は5%、重症者がゼロとの点も踏まえ、県は原則入院を維持しつつ、医師が重症化リスクが低いと判断した軽症や無症状の患者は、9日から自宅や宿泊施設で療養してもらう方針に切り替えた。

 丸山達也知事は12日の会見で、新規感染者の増加傾向が続いたり、高齢者の割合が増えたりすれば、無症状者と軽症者が入院せずに、自宅や宿泊施設で療養する態勢へ移行を検討する考えを示した。一方で、まん延防止等重点措置の適用を国に要請する段階にはないとした。
     (佐々木一全)