まん延防止等重点措置の適応を国に要請する考えを示す丸山達也知事=松江市殿町県庁
まん延防止等重点措置の適応を国に要請する考えを示す丸山達也知事=松江市殿町県庁

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、島根県の丸山達也知事が19日、政府に「まん延防止等重点措置」の適用を要請する考えを明らかにした。対象は県内で特に感染が拡大している浜田、出雲、益田、江津の各市と邑南町の4市1町で調整し、要請は来週以降になる見通しだ。同県で重点措置が適用されれば初となる。 (原田准吏、佐々木一全)

 18日検査分では計174人の感染が確認され、1日当たりの感染者数は3日連続で100人台となり、過去最多を更新。1月は同日時点で計9件のクラスター(感染者集団)が認定され、感染者数は1023人に達し、月別で初めて千人を超えた。ここ数日の確保病床使用率は35~45%で推移しており、全都道府県の中でも高い。

 保健所による感染者の行動調査や濃厚接触者の特定など、積極的疫学調査が追い付かない状況となりつつあり、こうした点を踏まえて重点措置適用要請を判断した。適用されれば、飲食店の営業時間の短縮や、知事判断による酒類の提供停止の要請などが可能となる。

 19日の会見で丸山知事は、第6波で飲食店を中心とした感染確認が相次いでいるとし「(まん延防止等重点措置を適用した場合)飲食店への効果は一定程度ある」と述べた。

▼まん延防止等重点措置
 新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐための緊急事態宣言に準じる措置。昨年2月施行の改正特別措置法に新設された。首相が専門家の意見を踏まえ、都道府県単位で対象地域と期間を定める。知事は市区町村単位に範囲を絞り、飲食店に対して営業時間短縮などを要請・命令する権限を持つ。命令に応じない場合、過料を科すことができる。オミクロン株の急増を受け、十分な感染対策が確保された認証店にも酒類提供停止を要請できるよう対応を強化した。