休校について話し合うウエブ会議の様子
休校について話し合うウエブ会議の様子

 島根県内で新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、出雲市など4市1町にある小中学校と県立高校を部分休校とする方針が決まった。このほか、感染者の確認により、小中学校の休校が増加。休校した中学校はとりわけ高校受験に臨む3年生のサポートに腐心する。高校でも校内で生徒の動線を区切ったり昼食の黙食を徹底したりと神経をとがらせる。 (中島諒、佐貫公哉)

 丸山達也知事は19日、感染者が急増する浜田、出雲など5市町の首長とオンラインで会談し学年を絞った部分休校を要請。首長も大筋で同意した。

 感染者が多い松江、出雲、浜田3市の教育委員会によると、冬休み明けから19日にかけて一部を含め休校対応を取った公立小中学校は累計で出雲が15校、松江、浜田が各5校に上る。

 休校中の出雲市内のある中学校は生徒の自宅にプリントを届けるほか電子メールで家庭との連絡を密に取る。最も気を使うのは受験生への対応。推薦入試は既に本番を迎えており教師の代わりに保護者に会場まで付き添ってもらっている。一般入試に向けた学習のフォローも課題。現在は自宅で自習し質問や不安の相談があれば担任に電話するよう呼び掛けているという。

 校長は「生徒に不安が募っている中、少しでも支援を途切れさせないよう心がけたい」と話す。

 感染はさらに拡大する恐れがある。他地域の学校も授業中の話し合いを極力避けたり、音楽の時間に歌唱をやめたりと感染防止策を強化。体調に少しでも異変を感じた児童生徒は出席停止扱いにして休みやすくする対応を取る学校もある。

 高校も警戒を強める。出雲高校(出雲市今市町)は登校前の体温確認や健康観察を徹底し、14日からは密集を防ぐため休憩時間に使うトイレをクラスごとに指定して生徒の動線を区分した。浜田商業高校(浜田市熱田町)では11日から、昼食時間の黙食を徹底。生徒は教室の自席で前を向きながら黙々と食べ、時には担任が監督として廊下を見回り、注意を促す。

 浜田商高の布施武司教頭は「生徒は素直に静かに食べてくれている。和気あいあいと食事ができずさみしいだろうが、少しでも感染リスクを減らしたい」と対策の難しさを口にした。