新型コロナウイルス感染拡大で島根県全域への「まん延防止等重点措置」の適用を翌日に控えた26日、県内の市町村は対策本部会議を開くなど対応に追われた。期間中の集客施設の臨時休館や利用制限、周遊バスの運休を相次いで決め、住民には感染防止対策の再徹底を求めた。

 松江市は市役所で対策本部会議を開催。県内外から観光客が訪れる松江城天守や興雲閣、松江フォーゲルパーク、堀川遊覧船をはじめ、市民も使う日帰り温泉施設「玉造温泉ゆ~ゆ」など市立の集客29施設の休館を決めた。

 市中心部の観光施設を巡る1日19便の周遊バス「ぐるっと松江レイクライン」も期間中は全便運休する。市内の感染者は今月、約3カ月ぶりに確認した3日から25日までで20代を中心に376人。既に月別最多となった。会議で上定昭仁市長は「さまざまな面で不便をかけるが、マスク着用や3密の回避など感染防止対策を引き続き徹底してほしい」と市民に呼び掛けた。

 出雲市も対策本部会議で、出雲科学館や荒神谷博物館、入浴やトレーニングができる出雲ドームクラブハウスなど6施設の臨時休館を決めた。利用制限で対応する施設もある。母親らの悩みに寄り添う子育て支援センターは電話相談のみに限り、スケートリンク「宍道湖公園湖遊館」や温泉施設は混雑時に入場者数を抑える。

 美郷町は複合施設「ゴールデンユートピアおおち」のプールとレストラン部分を休業し、宿泊コテージは県内在住者の利用に限定する。年明けからの感染拡大が顕著な浜田、江津両市などでは既に公共施設を休館、利用制限しており、今月末までの期間を延長するかどうかは今後の感染状況を見て判断する。