恵方巻き作りに追われる従業員=浜田市朝日町、すし蔵浜田本店
恵方巻き作りに追われる従業員=浜田市朝日町、すし蔵浜田本店

 3日の節分の日を前に、島根県内のスーパー、すし店などで恵方巻きの準備が大詰めを迎えている。まん延防止等重点措置の適用下で、予約販売は好調。家庭で楽しむ需要の高まりがあるとみられ、高価格帯も人気という。

 恵方巻きは、年ごとに決まった方角を向いて食べると縁起が良いとされる太巻きずし。松江市を中心に13店舗を展開するスーパーのみしまや(松江市雑賀町)は、1本700~1700円の海鮮巻きなど11種を予約で販売。注文数は新型コロナウイルス禍で内食需要が高まった前年よりさらに2割増となった。

 当日は売れ行きに合わせて増産できる態勢を整える方針で、小林秀雄商品部長(51)は「ご家庭で節分行事を楽しんでいただけるよう対応したい」と説明する。

 県西部で回転すし店「すし蔵」などを展開するファン・テーブル(浜田市相生町)はテークアウト販売で1日から持ち帰れるようにした。販売の9割以上を占める事前予約の数量が前年比1割増え、5500本を見込む。

 まん延防止等重点措置が適用された1月27日以降、回転すしの店舗来店者数は半減。穴埋めとまではいかないものの、テークアウトは伸び、予約増につながっているとみる。すし蔵浜田本店(同市朝日町)の林田祐也店長(37)は「材料を十分に確保しており、直前まで需要を取り込みたい」と話した。
       (取材班)