【出雲】出雲市大社町杵築南のアントワークスギャラリーで、島根県産の木材で作ったひな人形や、1枚の紙を切り抜いて人形をかたどった切り絵を展示する「おひなさま展」が開かれており、来場者がかわいらしい作品に癒やされている。15日まで。期間中無休。
木製のひな人形は同町日御碕の松谷伸吉さん(65)、ちどりさん(66)夫妻が制作。ろくろを回して形を作り、丸みを帯びているのが特徴で、直径3~10センチの20点を飾る。白い木地のアオハダや樹齢数百年を超える黒柿、ツバキを使用し、人形の顔は墨、衣装はアクリル絵の具で細やかに描いた。
京都の切り絵作家の20点も展示。和紙を切り出してひな人形を表現し、柿渋などで色付けした。
松谷ちどりさんは「木の温かみと人形一つ一つの表情に注目して見てほしい」と話した。 (平井優香)