【益田】益田市あけぼの東町の書道教室・不言塾の生徒作品を集めた書道展が11日、有明町の島根県芸術文化センター・グラントワで始まった。中国・北魏時代の書「龍門造像記」「鄭羲(ていぎ)下碑(かひ)」を表現した臨書など、独創的な作品に来場者が見入っている。13日まで。
4年ぶりの開催で、益田圏域や浜田市、山口県萩市の生徒約40人が58点を出品。鄭羲下碑を写し取った拓本なども展示しており、生徒の作品と見比べながら楽しむことができる。枕草子や百人一首を題材にした創作作品も並ぶ。
訪れた大垣蔦枝さん(88)=益田市下本郷町=は「さまざまな作品を拓本と合わせて見ることができて良かった」と話した。
不言塾を開く豊田賀嗣(よしつぐ)さん(64)は「生徒が納得するまで書いた力作をじっくり見てもらいたい」と来場を呼び掛けた。午前9時半~午後6時(13日は午後4時まで)。入場無料。
(石倉俊直)