コンサートの事業計画を話し合う実行委員会のメンバーら=大田市大田町、大田市民センター
コンサートの事業計画を話し合う実行委員会のメンバーら=大田市大田町、大田市民センター

 大田市の石見銀山遺跡の世界遺産登録から15周年となる7月2日、石見神楽とプロのオペラ歌手、市民合唱団が共演するコンサートが市内である。昼、夜の2部制で、3月から出演する市民合唱団を公募する。節目の日を、地域を挙げて伝統芸能と音楽の力で盛り上げたい考えだ。 (錦織拓郎)

 石見神楽とオペラを融合させた銀山ゆかりの創作舞台「オペラ石見銀山」をこれまで開いてきた、地元の観光・産業界の有志や音楽関係者らが主催する。

 昼の部は午後1時半から道の駅ごいせ仁摩(大田市仁摩町大国)であり、父親が市出身のオペラ歌手・松浦麗さんや市民合唱団、大屋神楽社中(同市大屋町)などが出演。オペラ石見銀山の挿入歌などを披露し、原作となった創作演目「於紅谷(おべにだに)」を舞う。

 夜の部は午後7時から大田市民会館(同市大田町)であり、松浦さんと合唱団に加え、国内屈指の人気を誇るテノール歌手・笛田博昭さんが出演し、舞台挿入歌やオペラの名曲などを熱唱する。

 22日に市内で実行委員会があり、谷本隆臣副委員長(大田市観光協会代表理事)は「銀山を全国へとPRする場にしたい」と述べた。有料。チケットは今後販売する。11月2日には京都劇場(京都市)でオペラ石見銀山を再演する方針も決めた。関西公演は初めてとなる。