試合終盤の選手の活躍に沸く観客席=松江市学園南1丁目、松江市総合体育館
試合終盤の選手の活躍に沸く観客席=松江市学園南1丁目、松江市総合体育館

 山陰中央新報社のスポンサードゲームとして松江市総合体育館(松江市学園南1丁目)で5日夜行われたバスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の島根スサノオマジック-大阪エヴェッサ戦は、島根が会場を青く染めたブースターの後押しで見事勝利し、チャンピオンシップに向けた後半戦の幸先良いスタートを切った。 (原暁)

 約1カ月の中断を挟んだこの日を待ち望んでいたブースターは、試合開始2時間前ごろから会場前で列をなした。青いTシャツ姿の佐野木豪太さん(18)=松江市乃白町=は「ユーチューブで繰り返し見るほど『スサマジロス』だった。久々の試合を勝利で飾って」と自らにも気合を入れた。

 新型コロナウイルスの感染防止のため声を出しての応援ができない中、山陰中央新報社が配布したブルー基調の特別紙面を掲げ、選手と会場が一体となった。

 主将の安藤誓哉選手、ニック・ケイ選手の主軸2人が欠場したものの、体を張ったディフェンスが光り、11点リードでハーフタイムへ。会社員の来海京一さん(47)=松江市=は「戦力的に不安はあったが、良い流れで来ている。このまま勝利をつかんで」と願った。

 その願いが通じ、後半もリードを許すことなく8点差で逃げ切った。ブザーが鳴ると、ファンは両手を突き上げ、拍手で喜びを表現した。スサマジの創設時からファンという会社員の福田勇司さん(48)=同=は「底力を見せてくれた最高の試合。一緒に戦っている気がした。目指すところは1位だが、まずは明日の試合」と、6日のホーム連勝に期待を込めた。