島根県庁(左)と鳥取県庁
島根県庁(左)と鳥取県庁

 島根県が7日、81人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。松江市内の市立学校と飲食店、出雲市内の事業所で計3件のクラスター(感染者集団)が発生した。鳥取県の新規感染者は56人。両県とも6日に確認した。

 島根県の居住地別は松江市42人、出雲市28人、雲南市4人、浜田市3人、安来市2人、益田市と県外が各1人。6日までにクラスターとなった松江市内の市立学校で5人、飲食店で8人、出雲市内の事業所で6人の感染が判明した。クラスターの累計は108件。

 関係者の感染で、出雲市立の小中学校、保育所の計3カ所、雲南市内の小学校1校が休校や一部休校。島根原発で働く中国電力社員と協力会社社員、中国四国農政局の島根県拠点所属の職員、益田市職員の各1人、益田広域消防本部の職員2人が感染した。

 2月21日以降、公表したクラスター28件中10件が保育施設や児童福祉施設に集中しているため、県は職員や園児のマスク着用や早めの受診の徹底を要請した。

 鳥取県の保健所別では鳥取市33人、米子15人、倉吉8人。

 関係者の感染で、米子市の福生中、三朝町の三朝小、北栄町の北条小で休校や一部休校。県中部の地方機関と県西部総合事務所の県職員、米子市と岩美町の職員、鳥取刑務所職員の各1人が感染した。

 累計感染者数は島根7073人、鳥取7427人。7日午前0時時点の確保病床使用率は島根(368床)32・1%、鳥取(350床)24・0%。宿泊療養は島根53人、鳥取103人。自宅療養は島根591人、鳥取918人。両県とも重症者はいない。
 (佐々木一全、藤井俊行)