島根県の丸山達也知事が7日、東京都内で開かれた東京マラソンについて、新型コロナウイルスのまん延防止等重点措置が適応されている中で約1万9千人が走った状況を疑問視し「こんなことをして、誰が行政の感染拡大防止に協力するのか」と、開催を認めた都の対応を強く批判した。
丸山知事は記者会見で「部活動の大会などが延期となっている子どもたちに、どう説明するのか」と批判。大会開催のために大量の検査キットが使われた点にも首をかしげた。
東京マラソンは6日に開かれ、都内の一般財団法人が主催。共催には都も名を連ね、参加者は事前にPCR検査を受けて陰性を確認することや、重症化リスクのある65歳以上の高齢者は参加を見送るといった対策を講じた。政府の通知では、参加者全員への検査を実施した場合は、人数制限を設けずイベントを開催できる。
(佐々木一全)